サンバーディアスワゴンベッド制作

 VFR750P(RC35)を積載するために購入したサンバーディアスワゴンであり、そのための車中泊用ルーフテントを購入していたのですが、冬期はVFRに乗ることもなくなり、せっかくならサンバーディアスワゴンの車内で本当の意味の車中泊ができればいいなと思って、制作してみました。

相変わらず適当に行き当たりばったりで作ったので無駄に時間がかかりました。


 基本的には車内で平らなスペースさえ作れればいいので、平らな床貼りさえできてれば問題ないのですが、EKAの場合、


  1. VFR750積載のために室内高を稼ぎたくて、一部の床に段差がある。

 

  1. ・バイクを積み込んだりするため、土足で使用する床にそのまま寝るっていうのは若干抵抗がある。


っていうことと、なんだかんだ行っても車中泊の場合荷物が増えるので、荷物をしまうスペースも欲しいなあってことで、床から約30cmの高さのベッドを制作することにしました。

 まずはシートの折りたたみなどを考慮しなくていい荷室部分から取り掛かりました。

 以前作っていたサブバッテリーボックスをベッドの左側の足とし、右側にも足を作って、間に板を渡すことで後ろ半分のベッドとすることにします。

 材料は夏に検討していたので、畳風のシートにしました。

これに伴ない、サブバッテリーボックスの蓋はベッドマットに変更になり、ベッドマットがボックスよりはみ出してるのでちょと見苦しいです。

最初から大きめのボックスで作っとくべきでした。

 荷室部分の左右の足。

それぞれのボックスの蓋をボックスサイズより小さめにして段差を作り、そこにベッドマットを載せるようにしましした。


 ベッドマットを渡してみたところ。

 基本的には足を作ってその上にベッドマットを載せる構造にしようと思ってたんですが、上記の状態で運用することが決まったので、どうせなら片方ずつのシートだけでも使える状態が便利だろうと判断し、足は前後に作ることにしました。

ピンクの傘の下の茶色いパイプが足です。

こんな感じです。

材料はこういった用途ではよく使われる、イレクターパイプとほぼ同じですが、スペーシアというパイプを利用しています。

ハードルにに多様な形で、後方向へはスペーシアで足を作り、前方向は車両の左右の柱部分に干渉するサイズにして倒れないようにしてます。

 裏面はこんな感じ。

2*3cmのホワイトウッドの角材を骨組みとして、4mm厚のベニア板を天板にして、い草シートを貼りつけてます。

固定にはマグネットキャッチをつけてみました。


 ベッド右側部分の足になるボックス。

今回はパイン集成材で制作。実際にはコの字型に板を張り合わせただけで、これに蓋を載せてます。

 続いてベッド前側部分の制作。

当初はシートを床下収納してから利用することを想定していましたが、シートを床に収納しているときっていうのはEKAの場合=バイクのトランポ利用なので、そんなときには自動的にルーフテントの出番となることから、セカンドシートは背もたれを前に倒した状態でのみベッドにできる仕様にすることにしました。(写真は完成図)

車両からおろしてみたところ。

一応強度が必要そうなので、接着してありますが、中の柱とかはフリーにしてあります。

当初はこのサイズで接着してしまうつもりでしたが、実際に運用しようとすると、荷室の幅が足りないことから、収納不可能となりました。

そこで、このように左右に分割するようにしました。

もちろん左右均等割にしても良かったのですが、場合によってはセカンドシートの片方だけを潰してベッドを半分だけ作るってのも便利そうだってことで、左右非対称になりました。

左右の足をつないでいる部品。

実はこの部品その他がスペーシアのほうが、イレクターより充実してたので、スペーシアで今回作成しました。

JB-112っていう部品です。

続いて後ろ足。

これもスペーシアで作成。

今のところ床に置いているだけです。

最終的には床に、PJ-703あたりで固定できるようにしようかと。

こんな感じ。

奥に写っているのは前足。

今のところ接着はしてませんが、それなりにしっかりしています。

反対側から撮影。

ベッドマット。

左側が後ろ、右側が前になります。

右下の一枚だけ長さが短いのは、運転席と干渉するため。

ベッドを展開した後、ちょっと移動というときに、運転席が使えない(使いにくい)ってことがあったので、ちょっと短めにしてあります。

後ろ側から見たところ。

ちなみにサイズがマチマチなのは、思いつくままに作っていった結果です。

やっぱり最初に計画立てて作るべきでした。

サイズの異なるマットを片付けたり持ち歩くのは意外と面倒くさいです。

構造はこんな感じ。


何気にスペーシアパイプとの固定用にPJ-703をつけてみましたが、これがあるとしっかり固定できる反面、ベッドマットの運用が面倒になります。

完成。

下に30cmのスペースがあるので、荷物も多少は入ります。

上にマルチレールをつけて、そこにマルチシェードや電気毛布を収納しているので、その部分だけは流石に座ってられませんが、その他の部分は普通に座れるんでいい感じ。

ちなみに4人乗車状態で、ベッドマットを荷室に収納したところ。

いい加減なサイズなので、ちょっと収納が美しくないのと、PJ-703が出っ張る関係上、裏向きにしないといけないのがイマイチ。

今度作り直すときはサイズ変更&取り外したほうがいいかも。

いい感じに雪が降ってきて寒いですが、実験。


とりあえず布団を敷いてみました。

ついでに湯たんぽも入れてみました。

参考ですが、−1度位までなら割と快適に眠れましたが、−4度位でテストしたところ、普通に敷布団敷いていたぐらいだと下から冷気を感じました。

で、ここでちょっと問題発生。

ベッドの高さを何もしかない状態で快適なように作っていた関係上、布団をしっかり敷くと、ちょっと天井がキツイ感じになりました。

とは言え、あんまり荷物収納部分を低くもできないし、微妙なところ。

 サブバッテリーボックス上部には2mm厚のコルクシートを貼りつけて、カタカタ音を防止してみようかと・・・

 ベッドマットの構造はこんな感じ。2*3cmのホワイトウッド角材+4mmベニア板の組み合わせ。

左が初期に制作したもので、右が後期に制作したもの。

当初は強度を出すために3cm厚の板を使うことを考えてましたが、実家に帰省したときに、2段ベッドのベッドマットを見たところ、角材+ベニアでできてたので、それを真似てみました。

ググってたら発見した快適そうな装備。

29800円っていう値段はちょっとアレですが・・・

走行中に90分シガーソケットに接続して蓄熱させておけば、あとは電源なしで8時間ほど適温をキープしてくれる蓄熱マット。

振動機能付きで、強中弱が選べるそうです。

欲しいなぁ。


2010/3/13追記

ベッドを改良しました。

サンバーディアスワゴンベッド制作2